SimpleDROPの片袖を編む前に、4才前後の子供用カーディガンを編み始めました。
ラグラン袖のメリヤス編みという、一番簡単な編み方です。しかもラグラン線の左右の増し目をこれまた一番簡単な、かけ目にしました。ラグランの増し目は1段おきなので、かけ目で増し目ができます。しかもかけ目なのでラグラン線の両サイドに綺麗な穴が並んで、見た目もいい感じになります。また、メリヤス編みだけでは寂しいので、色を変えてブロック模様を入れました。これにはすべり目を使います。
編み方としては簡単なので、今回は、欧米のパターン方式で編み方を説明します。英文パターンを日本語で書いた感じで表現してみます。ふつう欧米ではパターンの中で、S、M、L、2L、3L、4Lなどいくつかのサイズも表しています。これが欧米パターンの特徴ですが、今回は1サイズです。日本の編み図との違いを感じていただければと思います。
欧米パターン風
概要
胸周りに、色を変えてブロック模様を入れた、子供用のシンプルなカーディガンです。難しいテクは何一つないので誰でも簡単にサッと編めてしまいます。
袖はラグランで、トップダウンでシームレスに編んでいきます。前立ても編みこんでしまうので、後でとじつける必要はありません。編み終わりが即完成です。
素材
毛糸は、ハマナカホームメイド「ピュアウール」の薄いブルーグリン(色番5)と濃いえんじ(
色番14)を使います。ウール100%の並太で、標準ゲージは6号針で20目24段/10cmです。
サイズ
3〜5才用の1サイズです。
胸周り(=胴周り)が68cm、丈が37cm、首周りが40cm、袖の長さが脇の下から25cmです。
必要な技術
(
)内は英文パターンでよく使われている記号です。表記を簡潔にするため、この記号を使います。
メリヤス表編み (knit = K)
メリヤス裏編み (purl = P)
2目1度の表編み(knit 2 together=K2tog)
2目1度の裏編み (purl 2 together=P2tog)
かけ目 (yarn over = YO)
すべり目 (slip = sl)
指でかける作り目
道具
6号ー80cm輪針
編み始め
まず2目ゴム編みで首周りの縁を編みます
2段目裏面:(K2 = 表編みを2目、P2 = 裏編みを2目)を20回繰り返し、最後はK2
3段目表面:(P2、K2)を20回繰り返し、最後はP2
4段目裏面:2段目と同じ
ヨーク
前立て、前後身頃、ラグラン袖をヨーク状に脇の下まで編んで行きます
6段目裏面:全てP
7段目表面:P4、*マーカー手前に1目を残すまでK、YO、K1、マーカーをすべらす(slip
marker=sm)、K1、YO*、*から*までをあと3回繰り返す、最後から手前に4目を残すまでK、P4
8段目裏面:全てP
9〜12段目:7、8段の繰り返し
13段目表面:7段目と同じ、ただしボタン穴(女子用)を開けるために、最後のP4の代わりに、P2tog、YO、P2
14段目裏面:全てP
15〜20段目:7、8段の繰り返し
ここまでで、右前立4目、右前身頃17目、右袖33目、後身頃38目、左袖33目、左前身頃17目、左前立4目、で合計146目になりました
ブロック模様
ここから先10段だけ、色を変えてブロック模様を編みこみます
23段目表面:ブルーグリンの糸に変えて、P4、すべり目(slip stitch=sl)、K5、sl、K5、sl、K2、sl、K1、YO、K1、sm、K1、YO、K1、sl、K5、sl、(K5、sl)をあと4回繰り返し、**K1、YO、K1、sm、K1、YO、K1、sl**、(K5、sl)を6回繰り返し、**から**までを1回、(K5、sl)を5回繰り返し、**から**までを1回、(K5、sl)を2回繰り返し、K2、sl、P4
24段目裏面:ブルーグリンの目は全てP、えんじ色の目はsl
25、26段目:エンジ色の糸に変えて、7、8段と同じ
27段目表面:ブルーグリンの糸に変えて、P4、sl、K2、sl、(K5、sl)を2回繰り返し、K1、sl、**から**までを1回、K4、sl、(K5、sl)を4回繰り返し、K4、sl、K1、**から**までを1回、K4、sl、(K5、sl)を5回繰り返し、K3、sl、**から**までを1回、K4、sl、(K5、sl)を4回繰り返し、K4、sl、**から**までを1回、K4、sl、(K5、sl)を2回繰り返し、P4
28段目裏面:ブルーグリンの目は全てP、えんじ色の目はsl
29、30段目:えんじ色の糸に変えて、7、8段と同じ
(ブロック模様を入れない場合)
21〜30段目:7、8段の繰り返し
ヨーク 続き
31、32段目:ブルーグリンの糸に変えて、7、8段目と同じ
33段目表面:13段目と同じ(ボタン穴を入れる)
34段目裏面:全てP
35〜40段目:7、8段の繰り返し
ヨーク 最終局面
ここから、脇の下の位置を調整するため、ラグラン線の傾きを寝かせて行く
41段目:P4、マーカー手前に1目残すまでK、YO、K1、sm、マーカーまでK、sm、K1、YO、マーカー手前に1目残すまでK、YO、K1、sm、マーカーまでK、sm、K1、YO、最後から手前に4目を残すまでK、P4
42段目:全てP
43、44段目:7、8段目と同じ
45〜52段目:41、42段目と同じ
ここでヨークは終わり
ここまでで、前身頃は前立を入れて37目、袖は55目、後身頃は70目になりまし
袖の独立
ここで、袖の目を別糸にとって目を休ませます
脇の下で胴体をつなぐ時に、緩まないようにするため、2目1度で編みます
53段目:P4、マーカー手前に1目残すまでK、sl、マーカーを外す、マーカーまでの全ての目を別糸に取る、マーカーを外す、右針の1目を左針に移しK2tog、マーカー手前に1目残すまでK、sl、マーカーを外す、マーカーまでの全ての目を別糸に取る、マーカーを外す、右針の1目を左針に移しK2tog、最後から手前に4目残すまでK、P2tog、YO、P2
(ボタン穴を入れる)
54段目:全てP
54段目:全てP
55段目:P4、最後から4目残すまでK、P4
56段目:全てP
ここで胴体は、142目です
写真は56段目まで編んだところです
ラグラン線の両サイドの穴が縮んでいて写真では見えません
篠原 (土曜日, 31 1月 2015 16:29)
コメントありがとうございます
英文パターンで編んで出来上がると嬉しいですよね
2、3着編むと、うてこさんも脱パターンできますよ
このブログを参考にして頑張って挑戦して下さい
うてこ (土曜日, 31 1月 2015 12:56)
初めまして。
編み物初心者で、今トップダウンで子どものヨークベストを編んでいます。
ラベリーのnaganasuさんのパターンで英語なので最初はちんぷんかんぷんでしたが
理解できたらわたしでも編むことができて楽しいです。
このカーディガンにも挑戦してみたいので、また続きよろしくお願いします!