夏になると編み物雑誌は、レース模様ばっかりになって、つまらなくなってしまいます。そんな時には、ネットでRavelryを見てみましょう。knitting-clothing-tops-teeと進めば、もちろんレース模様もありますが、そうでない素敵なデザインのニットティーがたくさん載っています。夏でもニットをやる気が出ますよ。綿糸でニットティーを編みましょう。
デザイン
さて写真は、ユニクロの女性用Mの七分袖ティーシャツです。スーピマコットンモダールクルーネックTという名称です。この寸法を参考にして、プレーンなニットティーをトップダウンで編んでみることにします。測ってみると、寸法は下図のようになってました。単位はcm。なお、襟ぐりは、前が42cm、後ろが25cmで合計67cmでした。
このTシャツ、バスト80-86と書いてあります。実際の寸法は、80cm。生地に伸縮性があるので86までいけるんでしょうね。綿糸のメリヤス編みではあまり伸びないので、バストは間をとって、83cmで作ろうと思います。
毛糸
さて糸は、去年の夏に、鎌倉のMARGEで買った、生成りの細い綿糸を使います。糸の太さは1mmぐらいです。ゲージは去年測ってあって2.55目/cm。4号針で編んでいきます。これより細い輪針を持っていないからです。
作り目
作り目は、襟ぐりの後ろ寸法としますが、後ろに垂れている分を含んだ実際の25cmではなく、直線の寸法21cm(=18+1.5×2)を使います。ゲージからこれは54目、それに肩線用に2目と、前身頃用に2目を足した、58目を作り目とします。下図のように、肩線の両側にマーカーを入れます。
増し目の編み方
今回の増し目はKFB(裏から編むときはPFB)でやります。見た目は良くないですが、編むのが簡単です。ただし、編んだ目の左側に増し目ができるので、例えば肩線の両隣に増し目を入れるには、下図のように編みます。面倒です図中左側のマーカーは増し目した後で位置をずらしておかないと、次の段を編むときに間違えます。そして、左肩でこの図のようにしたら、右肩では、マーカーを増し目の右側に入れるようにします。こうしないと、前身頃の数が左右で合わなくなってしまいます。ただし1目なので気にしなくってもかまいません。
増し目の入れ方
各段の増し目は下図のように入れていきます。これで襟周りを繋げるまで、折り返し編みで編んでいきます。つなげたら輪編みになります。増し目の位置は、前身頃の縁は、端の目から1目内側、肩線の両隣の目、袖線も両隣の目です。前身頃と後身頃の袖線側の6段毎増し目は、とりあえずこれでスタートして、脇の下に近づいたら、寸法をみて変えます。
襟ぐりの作り方
襟ぐりのところ(前身頃の縁)の詳細は下図。目数の合計が後身頃のスタート時と合うようにします。最初の作り目で2目あるのでこれで54目になります。
前身頃の縁が4段毎1目増し、の段あたりを編んでいる時は、下図のようになります。
肩から袖への編み方
肩線はモデルのTシャツでは6cmですが、チョット短めに5cmぐらい(16目=16段)で袖線2本に分けます。その時のやり方は下図。
ヨークの編み進み
襟ぐりの下端まで編んだところです。次の段から輪編みにします。左右の前身頃を合わせる時に水平な部分を8目(=4目×2)入れるために、最後の段が終わったところで、右針の先に作り目を8目作ります。作り目は、knitted cast on が簡単でいいです。
この時点で、前後身頃の幅が、目標バスト寸法41.5cmにあと片側で6目まで近づいていました。一方脇の下までの距離20cmや、袖の太さ15cmには程遠い状況なので、6段毎に入れていた身頃の袖線での増し目は、しばらくやめることにしました。下図のように、袖線を立てるためです。
袖だけに2段(2ラウンド)に1度増し目を入れながら輪編みしている状態です。メリヤス編みの表編みだけで、しかも増し目はKFBですから、超簡単です。襟ぐりの作り込みも終わってるのであとは、脇の下に近付くまで、ともかく何も考えずに編み進みます。
ちなみに、前襟ぐりの長さは、38cmぐらいでした。ユニクロの42cmよりやや小さくなりました。頭が入りにくいかもしれませんが、適当に増し目を決めた割には形はまずまずです。
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