いつもはトップダウンで編んでいるのですが、ボトムアップでも編んでみて、気がついた違いをまとめると、下図のようになります。
①頭を使うところが最初に来るトップダウンは、編もうという気力が出ますが、頭を使わない胴体と袖を最初に編み上げないといけないボトムアップは、編み続ける気力が減退します。ただし、難しい編地だとボトムアップであれば胴体を編んでいる間に十分に熟達できるメリットがあります。
②ボトムアップは大きな周長になる胴体の寸法で作り目を作るので、ゲージの誤差が大きく出て、編み直しの可能性が高くなります。
③トップダウンでは脇の下の位置を目指して編み進み、そこで袖の周囲を予定に合わせるようにします。一方ボトムアップでは、肩口の位置を目指して編み進み、そこで袖の周囲をゼロに合わせるようにします。どちらもラグラン線を変化させて調節するのですが、それが目立つ肩口よりも目立たない脇の下の方が、やり易い気がします。
④トップダウンでは襟ぐりを広い方から編んでいきますが、ボトムアップでは、狭い方から編んでいきます。これも慣れにもよるでしょうが、私は、肩が先に決まっているトップダウンの方が編み易いです。
独断では、上記のようにトップダウンの方が編み易いということになりますが、これは私が、編みながら寸法を決めているからで、ちゃんと設計してから編み始めるなら違いはないと思います。つまり、編み図なしならトップダウンということになります。
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