脇の下から30cm編んだら、前後身頃に分けて5cm編んで伏せ止めして終了です。胴部を編んでいる最中は時間もかかり飽きてくるので、途中で気休めに端糸の処理をしておきます。そうしておくば編み終わりと同時に出来上がりです。今回は、裾のスリットには減らし目は入れませんでした。
全部で約9玉使いましたので、25×9=225g 、62×9=560m ということになります。
同じようなタンクトップをトップダウンとボトムアップで編みましたので違いを述べます。
トップダウンと言っても後ろ襟ぐりから編む通常のやり方ではなく、肩から編む変則トップダウンなので、上から編むか下から編むかの全く単純な比較になります。
理屈では、襟ぐりや袖ぐりのかたちを減らし目で作るか増し目で作るかの違いだけなので、大差ないということになりそうですが、それはゲージが正確に分かっている場合の話です。
トップダウンだと作り目は肩幅なので数センチと短いですが、ボトムアップだと胴周なので80〜90センチと大きくなります。だからボトムアップだと実ゲージが設計ゲージと違っている場合に誤差が大きく出ます。更にボトムアップだと、一番寸法の大きい胴周から編み始めるのでこれをあとで修正することはできません。一方トップダウンであれば、寸法の小さいところから編んでいくので、胴周となる脇の下まで編む間に実際の寸法を測りながらゲージの不正確さを目数の増やし方で調整することができます。
また、ボトムアップの場合、輪編みだと胴部は筒状で輪針のワイヤーが張っているため、裾から10cmぐらい編まないと正確に胴周が測れません。その時点でゲージが合っていないわかると編み直しのダメージが大きくなってしまいます。一方トップダウンの場合、袖のないタンクトップのようなものだと脇の下までは筒状ではなくパネル状なので身頃の幅が測りやすいです。
ということで、試し編みしてゲージを測るのが嫌いな無精者にはトップダウンが向いています。
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