クルーネックのセーター(その3)

ウェストシェイプは、パターンのように前後身頃の各々2ヶ所に減らし目を入れることにします。パターンでは、1周で4目減(または増)を10段毎に5回やれとあります。一番絞る位置を裾口のゴム編みから15.5cmにするには下図のようにします。1周で4目×5回=20目減らすことになるので、90cmが81cmに絞られます。これだと日本人には絞りすぎのように感じられるので、下図の破線のように、4目×3回=12目減らすことにします。90cmが85cmに絞られます。

減らし目を入れる位置は、前身頃は脇の下のセンターから26目の位置にマーカーを入れて、その外側(脇側)の目を減らします。後ろ身頃は、脇の下のセンターから34目の位置にマーカーを入れます。減らし目は、マーカーの右側に入れるときはSSK(左上2目1度)、マーカーの左側に入れるときはK2tog(右上2目1度)にします。
マーカーを入れる時に目数を数えたら、前身頃の目数が1目足りないことがわかりました。それで模様編みが合わなかったのですね。よく見たら脇の下のライン上で目を落としていました。
胴体の編みが軌道に乗ったら先にまず首周りのゴム編みを編んでしまいます。パターンのPullover necklineを読んでみます。
伏せ目(トップダウンでは作り目)は目数通り目を拾う、垂直部分は4段で3目拾う、斜めの部分は5段で4目拾う。2目ゴム編みで2cm編む。と書いてあります。ということは拾い目は下図のようになります。合計の拾い目数は30+18+25×2=98目。これは4で割り切れないので10目のところを11目にして合計100目にします。
最後の伏せ目は、伸縮性の出る編み方にしました。この動画を見てください。ブログの読者の方から教えてもらったものです。出来上がりが下の写真です。本当によく伸びます。
ここまで編んで、同じ色の毛糸を10玉見つけ買い足すことができました。濃い色との色違いでバイカラーにする必要がなくなりました。そろそろ糸の配分を考えなければと思っていたのですが不要になりました。
下の写真は胴体を編み終わったところです。模様編みは脇の下から34cmで、標準ゲージでは109段ですが、120段必要でしたので、実ゲージは35段/10cmということになります。4段に1段模様編みが入るからでしょうか? なので、脇の下から最初の減らし目を入れる段を、更に10段ぐらい下げた方が良かったかもしれません。
袖は、休めている目(60目)に輪針を通し、脇の下の目を12目拾って1周72目(31.5cm)にして編み始めます。具体的には、脇の下のセンターから左側に6目を右針に拾ってから左針に通っている60目を編んで、編み終わったら脇の下のセンターまで6目を右針に拾って1段目が終了です。脇の下から袖口のゴム編みまでの39.5cm(126段)の間で、目数を1周54目(23.5cm)まで減らします。パターンによると、12段おきに2目減らしを9回で減らせとあります。減らしゾーンは12×9=108段になりますが、このゾーンを袖口寄りに配置します。

126段編んだら(39.5cm編んだら)ゴム編みに入りますが、54は4で割り切れないので、ゴム編みの最初の段で2目減らして52目にしてゴム編みを続けます。ゴム編みの長さが7.5cmになったら、伏せ止めして終了です。伏せ止めは襟口や裾と同様に、ねじるやり方でやって伸縮性をもたせます。
編み上がった写真です。
肩の部分は、実際に着るとこのようになりました。
使った毛糸は、10玉でした。毛糸を買い足す必要はなかったわけです。正確に言うと、最後に編んだ袖の袖口のゴム編みに入ったところで10玉目に入りました。なので9.2玉ぐらいですね。9.2×105m=970m、9.2×30g=280gです。パターンでは、9×50g=450gだったのですが。
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