縦縞の帽子

出来上がった時に縦縞になる様に編む帽子です。アンマリー・ニルソンさんの「スウェーデンから届いたニット」2010NHK出版に載っていました。「逆方向編み」というタイトルがついています。

名前は難しいですが要は引返し編みを使います。とても簡単で素晴らしい編み方です。編み図を知りたい方はどうぞそちらをご覧になってください。とはいうものの8年前の本ですからもう探せないかもしれませんので、ちょっと変更して輪針で編む編み方をご紹介します。

編み方は簡単ですが、寸法を合わせるのが難しい感じがしました。しかし、1ヶ月の間に太さの違う糸で4個編んだ経験から、ガーター編みの縦方向はかなり伸びるので、多少寸法が合わなくても帽子なのでなんとかなることがわかりました。

下の写真が出来上がりです。糸は中細、合太、並太のどれでも構いません。これを2本どりします。色の濃いものと薄いものを組み合わせてください。糸にかかわらず針は8号を使います。輪針の長さは80cmのものを使います。これより長いのはいいですが、短いのは編みにくいと思います。
作り目は、マジックキャストオンで作ります。マジックキャストオンは、普通靴下を爪先から編む時に使うことが多いので、目数が少ないことが多いですが、今回は55目作ります。

作り目ができたら、まずは1段、表編みで編みます。端まで行ったら針を持ち替えて、ここが帽子の下の縁になります。そして手前が表面ということにします。ガーター編みなのでいつも表編みしますから、表面を編んでるのか裏面を編んでるのか認識しながら編んでください。

さて2段目(表面)は39目まで編んで、糸を手前に置いて40目は滑らせます。針を持ち替えて裏面にして、その滑らせた目(最初の1目)をちょっと強引に表編みして最後まで編みます。つまり引返し編みです。次の段は41目を滑り目にして55目まで同じことを繰り返します。これで1ブロック出来上がりました。

下の写真は、上から、47目まで引返し編みしたところ、次が引返し部の拡大図、最後が55目まで引返し編みして1ブロックできたところです。
これを5ブロックできるまで続けます。5ブロックできたら、下の上側の写真のように、表面を内側にして針を並べ、ワイヤーを外した7号針で、写真のように2目1度に編んで伏せ止めしていきます。
伏せ止めを終えたら、端糸の処理をして裏返したら完成です。子供用に頭周の小さいものを作るには、引き返す目数を減らします。下の写真の赤いものは引返し編みを1目減らしました(16目を15目に)。これだけで2段×5=10段減りますから頭周が3cmぐらい減りました。これを目安に考えてください。
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